業界に風穴をあけることができる起業法とは

人生において仕事をしている時間は短くありません。そのため「好きなことを仕事にしたい」とか「一度はこんな仕事に就てみたい」という願望や希望があるのもうなずけます。それは今の仕事から派生したものかもしれませんし、もしかするとずっと前から(例えば子供の頃から)憧れていたものかもしれません。

そのような「憧れの職業」につくための方法として考えられるのは通常、会社やお店に勤めることを考えるでしょう。しかし中には「自分で始めてしまおう」と思い立ち、就職やアルバイトを探すのではなく自ら起業する道を選ぶ方もおられます。

普通に考えれば、少なからずどこかで経験を積んでいたほうが失敗する可能性が低いと言えるでしょう。しかしそれが自己資金で起業する場合には、多少失敗しても誰に迷惑をかけるわけでもありませんから、(ある程度の「迷走」を覚悟しているのであれば)手探りでスタートするのも悪くないと思います。

このような起業法は誰にでも進めることができる起業法ではありませんが、時間的・金銭的にも多少失敗することができる余裕があれば、その業界に既にある固定観念を覆すことができる場合も珍しくありません。それはなぜでしょうか?


それぞれの業界には過去の経験をもとにした定石や決まりごと、またタブーがあったりします。一度その業界に足を踏み入れてしまえば、どうしても知らず知らずのうちにそのような慣習に沿ったビジネスモデルを構築しがちです。しかし業界に足を踏み入れていなければ、真っ白な目線でそのビジネスに向かい合うことが可能となります。

中には業界の慣習が顧客にとって不利益となっているのに、自分たち(販売者側)の利益を減らさないためにその慣習を守り続けているようなものもあります。このような場合には業界の慣習など一切知らない業界以外の人が、顧客目線でビジネスを展開するだけで大きな成功につながるケースも少なくありません。

とはいえ経験のない状態でスタートするのですから、想定外の出来事や失敗を覚悟しておく必要があるのは言うまでもありません。独身で「自分一人食べていければいい」という状態であればまだしも、家族や子供がいる場合には自分が負える限界をわきまえておくといいでしょう。

具体的には、半年分は売り上げがなくても生活できるだけの資金を用意したうえで経験がない分野に挑戦し、もし資金が尽きるまでに業界に風穴をあけるほどの結果が得られなかったら、素直にその業界を学ぶべく再度アルバイトや会社員として働き、生活を一旦リセットするなど「撤退ライン」を決めておくといいかもしれません。

ただし何度も言いますがこのような起業法は、誰にでも勧められる起業法ではありません。しかし「素人ゆえに固定観念を取り除き新しいことができることもある」という事を知っておくといいでしょう。あなたが憧れていた業界に新たな風穴をあけるのは、もしかするとあなたかもしれませんよ。


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