資金調達の方法は起業家のタイプで変わります

告白してしまうと、わたしは最初から細かい部分までプランニングするのが苦手です。それは、プライベートで遊びに出かけるときでも、仕事をするときでも変わりません。もちろんそれは、新規事業を立ち上げる際も例外ではありません。

どちらかというとわたしは、最初から細かく決めてから進めるより、テストした結果を見ながら都度、軌道を修正しながら進めていくのが好きですし、また自分の得意でもあるからです。もちろん、どちらが成功の可能性が高いかというと、きちんとシミュレーションを行いプランニングした上でスタートした方でしょう。

しかし、それでも起業家時代のわたしは、最初から綿密な事業計画を立てることをせず、方向性だけを決めて、あとは進みながら考えてきました。そのため(当然ですが)想定外のことはたくさん起こりましたし、思わぬ出費や損失も少なくありませんでした。

さあ、あなたはどちらのタイプですか?最初に綿密な計画を立てる方ですか。それとも、わたしの起業家時代のように、方向性だけ決めて、あとは進みながら考えるタイプでしょうか。それぞれどちらにもメリット・デメリットがありますので、正解はありません。

しかしもしあなたが、わたしと同じタイプの起業家で、「走りながら考えるタイプ」であるなら、資金調達においてひとつの覚悟が必要となるかも知れません。その覚悟とは、「資金調達が難しくなる覚悟」です。

なぜなら、わたしのような考え方では、ほとんどの場合、既に自分自身を知っていて、また知っているだけでなく人間性や行動力、そしてそれを結果につなげることができるという信頼がある人以外からは、資金を調達することができないからです。

例えば、今日初めて会う2人の起業家がいたとしましょう。


2人とも身なりは清潔で、見たところ信頼のおける人のようです。そのうち1人の起業家は、きちんと事業計画を練っていましたが、もう1人の起業家の方は、事業計画さえあいまいな状態で「計画はないけど自分を信じてくれたら結果を残す」と言います。

さあ、あなたが銀行家や投資家なら、どちらの起業家に資金を貸したり(融資)、投資したりするでしょうか。きっと、(わたしやあなたを含めて)ほとんどの人は、前者の起業家を選ぶことでしょう。

そのため、あなたが今自分を振り返って見て、自分のことを「計画を立てずに、進みながら考えるタイプの起業家」であり、今後もそのスタイルを続けていくのだとしたら、自己資金のみで完結できるビジネスモデルを選んでいくことをお勧めします。

ここ間違えて、資金調達が必要なビジネスプランを選んでしまうと、先ほどの例でお話ししたように、いざ資金が必要なときになって、どこからも資金を調達する事ができずに、途中でリタイヤすることになってしまいます。

そうならないためにも、起業モデルを決める段階で、自分がどのようなタイプなのかを知っておくのはオススメです。さあ、あなたはどのようなタイプの起業家ですか?あなたにピッタリの事業モデルはどのようなものでしょうか。一度、考えて見てくださいね。


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