わたしは起業した方がいいですか?

インターネットの普及によって、大きく変わったことのひとつに「なんでも検索できるようになった」というものがあります。いままで、何日もかけて書籍や人伝(ひとづて)で調べる必要のあったことでも、いまは検索窓に打ち込めば、わずか数秒で調べることができるのです。

これはとても大きな変化で、たくさんの時間を節約することが可能になりました。しかし、「なんでも検索することができる」というのは、便利なところがある反面、問題も抱えています。

そうです。聡明なあなたなら、すでに気付いているでしょう。それは「自分で考えることをしなくなる」という問題です。特に、いつも右手にスマートフォンが触れているような今の時代では、何か判らないことがあれば、自分で考えることをせず検索できてしまいます。

もちろんそれが、「知識や情報を得るため」であれば問題はないかもしれません。わざわざ図書館や本屋さんへ行ってページをめくる必要がないので、時間の大きな節約となります。また、その分野に造形の深い人を紹介してもらうなどして探し出し、話を聞く必要がないのです。

しかし中には「自分で考える必要がある問題」まで、検索に頼ってしまう人がいます。例えば、人生の目的や結婚、職場や人間関係、なかには自分が起業に向いているかどうかさえ、インターネットで答えを得ようとするのです。


これらは、一定の答えがある訳ではなく、「自分にとっては何が幸せか」というものですので、「他の人はどうしているか」は何の参考にもならないのです。ただ、自分の価値観に照らし合わせて、自分で考えるしか答えはでないのです。

ところが、まるでインターネットでの検索を、自分の双子の兄弟や親友のように思い「聞けば必ず答えてくれる魔法の鏡」と思っている人も少なくありません。さて、あなたは大丈夫でしょうか?

あなたがもし、いずれ起業したいと思っている起業家予備軍だとしたら、このような思考はとても危険ですので、今すぐやめるようにしてください。検索エンジンにキーワードを打ち込む前に「これは知識や情報を得るものだろうか、それとも、自分で考えるべき問題だろうか」と自問するようにしてください。

それができないと、自分のビジネスにおける答えさえも、検索エンジンに求めるようになり、成功などおぼつかない状態となりますので注意しましょう。そうならないためにも、時には携帯電話やスマートフォン、タブレットやパソコンなどを家に置き、大自然の中で自分自身に問いかける時間を作るのもおすすめですよ。


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