花見から学ぶ「儲かるビジネス」の考え方

雨が続いて桜が散ってしまうかと心配していましたが、ここ数日の天気で青空と海、そして新緑と共に見事に咲き誇る桜を見ることができました。自然の美しさは、いくら見続けていても飽きませんので、たっぷりと堪能してきました。

さて春から秋にかけては、桜や花火、また紅葉など、目を楽しませるイベントがたくさんありますが、こうして人が集まる場所には、必ずと言っていいほど出店があり、りんご飴やお面、たこ焼きや焼きそば、フルーツにアイスなどの屋台が所狭しと軒を連ねます。

今日はこの「屋台のビジネス」を考えてみたいと思います。屋台で売られる商品のほとんどは、スーパーやコンビニエンスストアで売られている価格よりも、さらに数倍高い値段が付けられています。

その高さといったら、普段特売のチラシを見ながら買い物をしているのが、バカらしく思えるくらいです。しかも今の時代ですから、少し足を伸ばせば、コンビニエンスストアでもっと安くて美味しいものが買えます。

それでも、行楽地へ足を運ぶ家族連れの観光客は、(そして多くの観光客同様、わたしもしたように)屋台にお金を落としていくのです。さほど美味しくはなく、相場より高いことが判っているのに、何故かそうしてしまうのです。

ではあなたはなぜ、人が屋台にお金を落とすと思いますか?その答えが判れば、もしかするとあなたの事業において、売り上げを上げるヒントが見つかるかもしれません。


その答えは簡単です。実は、お祭りや観光地で屋台などでものを買っているとき人は、「ものを買っているのではなく、気分を買っている」のです。つまり、お客さんは、「安くて美味しいもの」を探しているのではなく、「お祭の気分を楽しむこと」に興味があるのです。

そのため屋台で儲けようと思うなら、安くておいしものを提供するより、非日常な空間を楽しめるように屋台をたくさん集めてみたり、お祭らしい演出をするなどするほうが効果的かもしれません。

このように、「顧客が本当に求めているもの」をできるだけ具体的に知ることができれば、どんな事業でも利益につなげることは可能となるのです。また逆に、それを知ることができなければ、残念ながら儲かることはできないでしょう。

さて、あなたの事業はいかがでしょうか。あなたの事業は、様々な意味で「お祭や行楽地の屋台」になれていますか?それとも、屋台の近くにあり、屋台より味は美味しいはずなのに客足が遠のいてしまったお店になってしまっているでしょうか?いま一度、自分の事業について正直に考えてみてくださいね。


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