怪しい起業家と危ない投資家を避ける方法

起業家と投資家がともに手を組もうとする際、起業家であれば自らの起業アイデアを、個人投資家であればお金などの資産を守るため、ある程度の慎重さを併せ持っておく必要があるのは言うまでもありません。

人間関係がすでに形成されている間柄ならまだしも、まだ人間関係ができていない状態で起業家と投資家が出会う場合はなおさらでしょう。

起業家であれば、ある人は守秘義務契約を巻いてからしか提案を行わないようにするかもしれませんし、またある人は投資家と人間関係が築けるまでは、事業の核となる部分を開示しないようにするかもしれません。

また投資家であれば、契約書などを使ってガチガチに縛り付け、起業家の自由を奪うことで安心を得ようとするかもしれません。

起業家も投資家も、基本的には自由ですのでお互いが納得できるなら、どのような契約でも自由です。ただし、一つ言えるのは「どこまで行っても完璧はない」ということです。

そのため疑心暗鬼になりすぎて、見る人すべてを泥棒と思って接してしまうのは、あまりにも勿体無いと感じます。もちろん、起業家や投資家のなかには、残念ながら詐欺を働くような悪い人もいるのも事実です。

しかしそんな人は一握りで、ほとんどの人は真面目に事業のために資金を求めたり、真剣に投資対象を探していたりするのです。そしてもちろん、わたしもそのなかの一人です。


人間には自己防衛本能が備わっていますから、一回嫌な(例えば詐欺や脅迫まがいの)経験をすると、同じ経験を避けたいがゆえに、出会うすべての人が危険であるかのように考えるようになります(これは本能ですから、あなたに責任はありません)。

確かにこれは、人類が生存していくなかで必要な考え方だと思います。しかし、あなたが起業家や個人投資家であるなら、それではいけないとわたしは思うのです。なぜなら、そんなことをしていれば、せっかくのチャンスは逃げって言ってしまうからです。

ちょうどこれは初恋と同じかもしれません。いつまでも過去の失恋にこだわってしまうと、次のチャンスを逃してしまいます。また相手を疑いすぎても、同じくうまく関係を築くことはできず、ギクシャクしてしまうことでしょう。

相手を見極めるのは、最後は自分の勘しかありません。起業家や個人投資家のあなたは、自分自身の感覚と勘を信じることが大切です。もちろん、読みが外れることもあるでしょう。しかしそれも含めて、あなたが選んだ起業家や投資家の道なのです。

そこまでのリスクを追えないと思うなら、今この時点で降りるのも自由です。しかしわたしは、それでも素晴らしい起業家と出会う感動を考えると、一定のリスクを負うと知っていながらも、当分の間は投資家をやめるという選択はしないつもりです。

あなたはどうですか?疑心暗鬼になりすぎず、明日からさっそく一歩前に足を踏み出してみてはいかがでしょうか。


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