子供が友人と起業する！失敗した場合の親のリスクは？
親は、自分の息子や娘が、自分で、または友達と一緒に起業すると言うと、反対するケースが多いようです。反対する理由は、「子どもたちのことが心配」なのは当然の事ですが、中には「自分たち親に及ぶリスクがあるのではないか」という心配が、原因となっていることも珍しくありません。
子供が起業し成功すれば、何も問題は無いのですが、もし息子や娘が起業に失敗した場合、親はどんな責任を取る必要があるのでしょうか？それが判らないから、無知ゆえに反対している方もおられるかもしれません。失敗した場合に考えられるのは、親の責任として、子どもと一緒に、借金地獄になるのではないか等という、金銭的リスクが挙げられますが、実際はどうでしょうか？
結論から言うと、「親には何のリスクもありません」。子供が成人していれば、いくら親と子供だと言っても、お互い、何の義務や責任も負いません（道義上の責任については、ここでは論じません）。親も、息子や娘も、それぞれが責任を持った、独立した存在です。ですから、息子さんや娘さんが、起業して事業を興し、その結果、失敗したとしていも、あなたには何の責任も降りかかりませんし、何のリスクもありません。
しかし、「どんな場合でもリスクが無い」と言うと、残念ながら嘘になります。親のあなたが、金銭的なリスクを負う場合も、もちろんあります。それは、あなたが自ら、連帯保証人となっている場合や、資金を貸している場合、事業資金を出資している場合などです。このような場合以外には、あなたが、子供の起業により、金銭的なリスクを子どもと一緒に負うことはないのです。
人はどうしても、「失敗したときのリスク」の方にばかり目が行きがちなものですが、リスクの存在しないリターンなど無いのです。私達エンジェル投資家は、新規事業へ投資してくれる人を探している起業家に対して、必要な資金を提供しますが、その際にも同じように、「リスクを限定する」ことを徹底しています。私は、リスクを理解して、そのリスクを限定していれば、怖いものなど何もないと思っています。
ですから、あなたの息子や娘が起業する際には、「ただ反対する」のではなく、人生の先輩として「リスクを理解し、それを限定する」と言うことを教えてあげてください。そして、一緒に成功に向けて、知恵や知識を貸してあげてください。私も、あなたの息子や娘が、起業家として成功されることを、心より願っています。
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