失敗しない起業がしたいなら依存度を下げなさい
「起業は、成功するか失敗するか、一か八かの賭け」と言われることもありますが、私はそうは思いません。もちろん、起業を絶対に成功させる方法はありません。しかし、失敗する確率を、激減させることは可能なのです。
もし、そうでないとすれば、私たちエンジェル投資家や個人投資家が、起業家へ出資する場合、「大富豪か破産か」というような、大博打を打っているのと同じになってしまいますが、実際はそうならず、多くのエンジェルや個人投資家は資産を増やして行くのです。
では、どうすれば、失敗の確率を減らす事が出来るのでしょか。もちろん答えは一つではありませんが、一つに私は「事業の依存度を極力ゼロに近づける」というものがあると思っており、実際、投資してくれる人を探している起業家の方との面談でもお話することがあります。
事業は、誰かに対して、何かを提供し、その対価をもらう行為ですから、当然、多くの不確定要素が存在しています。ちなみに、ここで言う「不確定要素」とは、「起業家自身がコントロール出来ないもの」を指します。この「不確定要素」を、極力取り除くように考えるのです。
例えば、あなたのサービスや商品を買ってくれるお客さんは、当然「不確定要素」ではありますが、これは「排除できない不確定要素」です。排除してまうと、買ってくれる人が不在になり、事業になりません。しかし、あなたとお客さんの間に入っている人（仲介業者）やウェブサイト（仲介サイト）はどうでしょうか。それは「排除できる不確定要素」と言えるのではないでしょうか。
その他の「排除できる不確定要素」には、フランチャイズや代理店という「名前や看板を借りる」という行為も含まれるかもしれません。誤解しないでくださいね。私は「ここで挙げたものを、全部排除したほうが失敗しない」と言っている訳ではありません。
ただ、私は自分の経験から「排除できる不確定要素」を減らして、自分でコントロール出来るものをなるべく多くして、起業プランを立てたほうが、不測の事態があった場合にも、失敗に終わることが少ないと感じているのは事実です。
ですから、あなたが起業プランを立てられる際には、是非、「排除できる不確定要素はないか」、また「排除できないけどリスクを減らす方法はないか」という視点でもチェックしてみてください。起業する時には、起業家であるあなた自身がコントロール出来るリスクに限定することで、失敗の確率を下げられるのです。あなたの成功をお祈りしています。
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