日本公庫(旧国金)からの融資が降りない!

国の銀行で、民間の銀行が相手にしてくれない、「実績の無い起業家」にお金を貸してくれる存在の日本公庫(日本政策金融公庫)。日本公庫になる前は、国金(国民政策金融公庫)と呼ばれていました。

創業起業するときに、お金が足りなければ、日本公庫に融資を受けに行く(お金を借りに行く)と言うのは一般的ですが、日本公庫も無審査で貸している訳ではありません。そのため、当然「融資が下りない(貸してくれない)」という事も起こります

そのような時には、どうすればいいでしょうか。これは、ウェブ上の掲示板などで質問すると、間違いなく「頑張って貯めましょう」と言われる内容ですが、それではあなたのお役には立ちません。そこで、次に3つの方法を挙げてみます。

STEP1:必要資金を減らせないかリストラしてみる

これは、一番最初の方法で、一番お金がかかりません。一度、スタート時のプランをリストラ(「リストラクチャリング:Restructuring」=再構築)してみるといいでしょう。お金が多くあるのに、越したことはありませんが、残念ながら今は無いのです。ここは、柔軟に考えましょう。

最初は、必要だと思っていたものの中で「あったほうがいいけれど、少しお金が出来てからで構わないかな」と思えるものはありませんか。こうして「最低限これだけは無いと、話にならない」というものだけを残してみます。どうですか、自己資金で賄えそうですか?

STEP2:身内に利息を払って借りる

次のステップは、日本公庫と同じで融資の(お金を借りる)申し込みをします。しかし、相手は銀行ではなく、身内です。親や兄弟姉妹、親戚や友人知人、恋人や恩師まで誰でも構いません。ここまで書くと、日本人の多くは「頼みにくい」と思います。なぜ、そう思うのでしょうか。


それは、「対価を払わずに借りよう」とするからです。他人である日本公庫や銀行には、利息を払うのに、身内には払わないでお金を借りようとするから遠慮するのです。身内に利息を払うと、もちろん、お金を借りられるあなたも嬉しい、利息を貰う人も儲かるのです。遠慮は要りません。

さあ、探してみてください。あなたの周りにいる、親や兄弟姉妹、親戚や友人知人の名前を思い出す限り、書き出してください。携帯やスマートフォンのアドレス帳、Gメールの連絡帳も見てくださいよ。その中にはきっと「貯金が好き」な人が居ます。その人に利息を払って借りましょう。きっと借りられます。どうですか、借りることが出来そうですか?

STEP3:エンジェルや個人投資家にプレゼンする

さて、最終ステップです。最後は、創業時の起業家に投資や出資を行っている、個人投資家やエンジェル投資家を見つけ、あなたの起業プランや事業についてプレゼンしてみましょう。インターネットで検索すると、出資者募集サイトなど、起業家と投資家のマッチングサイトなどもあります。そのようなサイトを、活用されてもいいかもしれません。

ここでは話の流れ上、エンジェルや個人投資家を活用する方法を、一番最後に持ってきましたが、もちろん、順番が逆でも構いませんよ。私も日々、出資者を募集されている起業家の方と、オンラインで面談をさせて頂いておりますので、よければご連絡ください。

以上、日本公庫から融資が下りない時の、3つの方法を挙げてみました。あなたの起業のお役に立てれば幸いです。あなたの起業が、良い船出になりますように。


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