共同出資を募ったときに気をつける事

事業を始めようと思ったあなた。事業に必要なお金を計算してみました。自分の貯金では少し足りなかったので、一緒に事業を始めようと誘った友人に、共同出資の話を持ちかけて、友人は快く応じてくれました。そのため、あなたと友人は、半分づつ必要な資金を共同出資しました。そして一緒に事業を開始しました。

このようなケースは、結構多いようですね。このように、完全に半分づつ出し合った共同出資の場合に気をつけることはなんでしょうか。会社では、基本命令系統が決まっています。普通は、代表取締役がトップで、その下に他の取締役がいます。そして、代表取締役が出資していることが多いです。

今回の場合は、代表取締役(仮にAさん)と、他の取締役1名(仮にBさん)が共同出資していた場合です。この場合、Bさんは、役職的にはAさんより下(実際は、取締役の中から代表取締役を選ぶので、どちらが偉いということはないの)ですが、事業の半分を共同出資しているのですから、この会社の半分はBさんのものということになります。

ですから、Aさんは代表取締役ではありますが、「おい、俺が社長なんだ!言うことを聞け!」というような、ワンマン経営はできません。重要事項については株主として、共同出資をしたBさんとAさんが、お互いに合意しなければ進めることができません。


共同出資の場合、このように気をつけることがありますが、はたしてこれが、本当に「気をつけることなのかどうか」について、私自身は疑問です。なぜなら、そもそも会社は、ワンマン経営するためのものではないと私は思うからです。

共同出資をしてくれる人がいて、自分勝手に経営できないくらいが、本当はちょうどいいのかもしれません。会社を私物化していると、従業員はやる気をなくしますし、横領や癒着などの問題も出てきます。

そう考えると、自分の人間力を試す意味も含めて、共同出資を募ってみるというのも、いいのかもしれませんね。一度、あなたの起業プランに共同出資してくれる人がいないかどうか、検討して見られては、いかがでしょうか?


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